歯周病と虫歯どちらが怖い
みなさんこんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院衛生士の古澤です。
タカノ歯科では、虫歯治療完了後は、定期的にメンテナンス(口腔ケア)にご来院いただくようにご案内しています。
ずっと定期的にメンテナンスにご来院されている患者様は、メンテナンスの重要性をご存知ですが、
中には、歯が痛んで来院され、虫歯治療をされて、治療完了後にメンテナンスのご予約のご案内をすると、「又。痛んだら連絡します。」と
答えが返ってくることがあります。
ここで問題です! 歯周病と虫歯どちらが怖いでしょうか?
どちらもかかると嫌なものです、できれば歯医者には行きたくないと思われる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
虫歯になると、強烈な痛みに襲われ眠れなかったり、食事ができなかったりと、日常生活に支障をきたします。
虫歯を放置していると、虫歯の細菌が原因で重病化することもあるので、虫歯の方が怖いと思われる方が多いかも
その点、歯周病は初期であれば、痛むこともなく、食事にも支障はありません。
しかし、歯周病の怖いところは、痛みが無く少しずつ進行していき、歯ぐきが腫れたり、出血したり、痛みの症状が出た時には、
手遅れになっていることも珍しくありません。
歯周病は、そのまま放置していると歯を支えている骨を溶かして
虫歯になっていないきれいな状態の歯をグラグラにし、何本も失うこともあります。
歯周病が進行していくと、最終的には抜け落ちてしまいます。
ついには抜け落ちてしまう
虫歯は、痛む歯を治療すれば、痛みもなくなりその1本で終わり、一度に何本も失うことはありません。
歯周病は、重度になれば出血した歯ぐきがなど炎症を起こしているところから細菌が血管に入り込み血流に乗り全身へ巡り
さまざまな病気の原因に繋がります。(心臓病、糖尿病、脳梗塞、誤嚥性肺炎、早産、認知症、骨粗鬆症)
このように、虫歯も怖いですが自分が知らないうちに痛みがないまま進行していく歯周病はもっと怖いものなのです。
40歳以上の日本人の5人に4人、約8割が歯周病に罹患していると言われています。
しかし、歯周病の怖さや歯周病の罹患率を把握して定期的に
メンテナンスに来院される方はどれくらい、いらっしゃるでしょうか?
先日、最近咬み合わせが悪く歯が動いて食事ができない、と言う症状でご来院された患者様
診療結果は、歯周病が進行していて歯を支えている骨が溶けて、グラグラになっていました。
結果、食事が出来ない為、残念な事に抜歯になってしまいました。
下の画像が、その時のものです。
歯周病が進行して歯石が歯の根元までついてしまい、金属で繋がっている健康な歯も揺れに耐えられず動いてしまい
一緒に抜く事になってしまいました。
患者様は、抜歯した歯をご覧になって「痛みがでないと、歯医者には行かなかった、歯周病で歯を抜くなんて思わなかった、
もう少し早くから来ていればよかった」と後悔をされていました。
現在は歯石を取り除く治療を行い、現在治療中です。
日常生活に支障があるのは痛みを伴う事により虫歯と言う病気に気付くことができます。
しかし、大きな自覚症状も無く静かに歯周病が進行していき、ようやく病気に気づいた時には、重症化して
歯を抜くだけでなく、全身疾患にまで影響を及ぼすことにもなりかねません。
身体的なこともそうですが、顔貌、歯並びと言った審美的なことにも影響を及ぼします。
痛くないから歯は健康と思わず、美味しく食事ができ健康を保つためにも
年に一度の虫歯予防デーや、年齢別のフレイル検診でをきっかけに歯科医院にご来院されてはいかがでしょうか?
タカノ歯科は、みなさんの大切な歯を守るため予防治療を行っています。
歯に関して気になる事があれば、是非ご相談ください。