入れ歯(義歯)の自費診療と保険適用のメリット・デメリットを徹底解説!
入れ歯(義歯)には、保険診療のものと自費診療のものがあります。どちらを選択するかによって、装着感や噛む際の感覚に差が出ることがあります。自費診療と保険適用のメリット・デメリットをご紹介し、それぞれ比較していきます。
目次
保険の部分入れ歯
この入れ歯は、金属製のバネを使用して歯に固定し、安定させる方法が特徴です。
■メリット
・保険が適用されるため、コストが抑えられる
・作成にかかる時間が少ない
■デメリット
・金属製のバネが外から見えることがある
・バネを使用する歯への負荷が大きくなり、長期的に損傷するリスクがある
・入れ歯のプラスチック部分が臭いを発生しやすく、口臭の原因になることがある
・歯肉が後退し、入れ歯がフィットしなくなった場合、再製作が必要になる
保険の総入れ歯
プラスチック製の床(しょう)に全ての歯を配置し、上顎用は特に広範囲の口蓋を覆う形状で、粘膜への吸着により固定します。
■メリット
・保険が適用されるため、値段が低い
・製作期間が短めである
■デメリット
・床の厚みがあり、熱感覚が鈍ることで味覚や食感に影響が出ることがある
・床が臭いがつき、口臭の原因になる
・固定するための天然の歯がなく、お口の中での安定性に欠ける
・噛む力が低下し、天然歯の3分の1から10分の1程度になる
・歯肉が後退すると入れ歯が合わなくなり、作り直しが必要になる
保険と自費の入れ歯の違いは?
保険適用の入れ歯と自費診療の入れ歯の違いについて、多くの人がまず考えるのは「コスト」の違いかと思われます。
このコストの差には、使用される素材の品質が関係しています。
通常、自己負担で作成される入れ歯は、保険利用のものよりも上質な素材を用いることが多く、結果として質の高い入れ歯を作ることができると言われています。
たとえば、保険適用の入れ歯では一般的に「レジン」と呼ばれるプラスチック素材が用いられますが、自己負担の入れ歯ではより高価な様々な素材を選ぶことができます。また、自費診療における総入れ歯は、保険のものよりも快適性が高いです。
ですが、自費診療の入れ歯にしたけど、自分に合わないという悩みもあるかもしれません。
確かに、素材の質は入れ歯の品質を決定づける重要な要因の一つです。しかし、素材の良し悪しのみが入れ歯の適合性を決めるわけではありません。良い入れ歯を製作するためには、素材の質だけでなく、それを扱う「技工士」の技術力も大切なのです。
自費の部分入れ歯
金属ではなく樹脂を使用してバネを制作することができます。
■メリット
・目立たないバネを持つノンクラスプデンチャーを制作可能
■デメリット
・保険適用の入れ歯に比べて費用が高くなる
自費の総入れ歯
入れ歯の床を金属製にし、マグネットやインプラントでの固定することもあります。
■メリット
・自費の金属を使用することで、保険診療のプラスチック製床より薄くできます。
これにより、装着した時の違和感が減り、金属が食べ物の熱を伝えやすくなるため、食事の温度や味わいをより楽しめます。
■デメリット
・保険適用の入れ歯に比べて、費用が高い傾向があります。
保険の入れ歯と自費の入れ歯では、お手入れ方法や汚れの付き方に差があるの?
保険の入れ歯は汚れが付きやすい可能性があります。これは、保険の入れ歯に使われるレジン(プラスチック)素材が、比較的傷つきやすく、また熱によって形が変わりやすい性質を持っているためです。表面に傷が生じると、汚れが付着しやすくなり、専用の義歯ブラシを使っても汚れの除去が困難になることがあります。さらに、熱による変形で義歯と歯肉の間に隙間が生じ、食べ物の残りが挟まりやすくなります。日常のお手入れは、自分の歯を磨くように丁寧に行い、就寝前には入れ歯洗浄剤での消毒がおすすめです。
一方、自費診療の入れ歯は汚れにくいとされています。これは、自費診療の入れ歯に使用される材質が、精密な加工により製作されているため、歯肉との密接なフィット感があり、食べ物の残りが入れ歯の内側に侵入することが少ないためです。清掃方法は使用する材質によって異なるため、専用の義歯ブラシや洗浄剤の使用については、担当の歯科医師に相談することが重要です。高品質な自費診療の入れ歯は、適切なお手入れにより長持ちさせることができます。
飯塚市で入れ歯治療をお考えなら【タカノ歯科医院】へ
自費診療と保険適用の入れ歯についてご紹介しました。長くご使用していただくためにも、自分に最適な入れ歯を作成することが大切です!歯のトラブルや入れ歯に関するお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。当院では、患者様のお口の状態を丁寧に診断し、最適な入れ歯治療をご提案いたします。入れ歯(義歯)のことでお困りの方は、飯塚市の歯医者【タカノ歯科医院】までご相談ください。