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歯ぎしり、食いしばりには注意してください

みなさんこんにちは、福岡県飯塚市タカノ歯科医院 衛生士の古澤です

今回は、歯ぎしり、食いしばり、咬みしめについてお話します。

ブラキシズムをご存知ですか?

歯ぎしり、食いしばり、咬みしめのことを言います

みなさんは、朝起きて顎が怠かったり、耳の後ろの辺りに痛みや違和感を覚えたことはありませんか?

最近、ブラキシズムのお悩みでのご相談がかなり増えています

先日、食いしばり・咬みしめが原因で歯の痛みがあり、ご来院された患者様の例を2つあげます

<症例1>

食事をしていて急に痛みがあり、その後咬み合わせられないくらい激痛が走り、

食べることができず、喋る時に歯が当たるだけで、歯に響き痛くてたまらないということでご来院されました。

レントゲンを撮って見ると、患者様の奥歯が、縦にひびが入っていることが判明しました!

 

 

 

 

 

患者様は、診断を聞かれてビックリされていましたが???

極端に硬い物を食べたとか、嚙みしめるような物を食べ続けた記憶はないのになぜ?

さて問題です!!

なぜ、硬い物を食べていないのに、歯にひびが入るようなことになったのでしょう?

その答えは、食いしばり(咬みしめ)です

こちらの患者様は日頃、食いしばりがあり頭痛や肩こりに悩まされてありました。

ご自身も食いしばりに自覚がありましたが、これが原因で歯にひびが入るとは思っていなかったと言われていました。

ひびは浅かったので、咬合調整と投薬で様子をみることになりました。

 

 

<症例2>

前日は、何の違和感もなかったが、翌日前歯の辺りの歯茎が腫れて、痛みがあるとご来院された患者様

腫れている歯は虫歯になるような歯ではなく、むしろきれいで歯茎が腫れる要素は全くありませんでした。

レントゲン検査で分かったことは歯の根に炎症がありました。

持続的に、歯に力が加わり歯を支えている骨や周囲の組織に影響を与え歯の根の先端に炎症が起きて、歯茎が腫れたり痛みが出たと

考えられます。

お話しを伺うと以前、顎関節症に悩まされていたことがあると判明

自覚はないが、歯ぎしりをしているかもしれないと言われていました。

その証拠に、下の前歯が擦り減っていました。

※参考画像

投薬で炎症が治まったので、就寝時にマウスピースをしていただくようになりました。

上記の患者様のように、自分は日頃気づかずに生活を送っていて、突然痛みや歯茎の腫れが起こることは、

歯ぎしり、咬みしめ、食いしばりが原因かもしれません

ブラキシズムには、大まかに分けて3タイプがあります

・食いしばり・咬みしめ型

 

 

 

 

 

 

・歯ぎしり型

 

 

 

 

 

 

・タッピング型(小刻みにカチカチ咬み合わせる)

 

 

 

 

 

 

実際、歯ぎしり、咬みしめ、食いしばりに気づいていない方が大半です

まずは、ご自分でチェックしてみましょう

・家族から歯ぎしりをしていると、家族や周りから指摘されたことがある

・朝起きて口の周囲にこわばりや顎が痛い、だるく疲れている

・朝起きた時に、奥歯が痛い、違和感がある

 

・慢性的な頭痛、肩こりがある

 

 

 

 

 

 

・虫歯ではないのに、歯が欠けたり折れた事がある

 

・詰め物がよくはずれる

・前歯の先端が擦り減っている

・歯の付け根がえぐれている

 

 

 

 

 

 

・顎の関節に痛みがあったり、カクカク音がなる

 

 

 

 

 

 

・舌の周囲に歯の跡がついている

・歯茎が硬く歯の裏側や上顎ににボコボコした硬い物が隆起している(骨が隆起したもの)

・虫歯ではないのに、歯がしみる(知覚過敏)

 

 

 

 

 

 

なかなか自覚しにくいので、上記の項目にあてはまるものがあれば、ブラキシズムの疑いがあります

そのままにしていると、さまざまな器官への影響が出てきます。

特に、歯周病にかかっている歯にブラキシズムによって力が加わると急速に歯肉や骨(歯周組織)の状態が悪化することがあります。

歯周病で歯肉と骨に異常があるところに、過度な力がずっと加わると骨の吸収が加速し、歯がグラグラになり、そのままにしておくと

抜歯せざるをえなくなります。

 

 

 

 

 

 

ブラキシズムが起こるメカニズムは、はっきりわかっていませんが、ストレスや睡眠の質に関係がしているのではないかと言われています

予防法としては、毎日の生活の中でストレスをためないように、睡眠の質をあげることですが

上記のチェックリストに当てはまる方は、歯科受診をおすすめします。

症状によって治療法は異なりますが

睡眠時にマウスピース装着することで歯と顎を保護します

 

 

 

 

 

レントゲン撮影で歯の根の状態を確認して、炎症がある箇所は咬み合わせを調整し、歯の周囲の組織を守ります

 

 

 

 

 

 

 

 

薄く割れやすくなった歯には詰め物ではなく、歯全体を覆いかぶせるものにします

  ➡ 

問題が起きやすいブラキシズム、その力がかかる歯の周りにプラーク(歯垢)がついてくると虫歯や歯周病が悪化しやすくなります

定期検診を受けてプラークコントロールをきちんとしておきましょう

歯ぎしり、食いしばりくらい大丈夫と思われていると、気づかないうちに大切な歯や顎に大きなダメージをおってしまうかもしれません

歯ぎしり食いしばりを防止する、睡眠時装着のナイトガード(マウスピース)は保険適用となります。

ブラキシズムチェックリストであてはまるものが一つでもあれば、ご来院ご相談ください。

歯の健康は、全身の健康につながります

タカノ歯科医院は、患者様からの小さな疑問にお応えし、健康で快適な生活がおくれるように、お口のケアをサポート致します。

参考書籍 ブラキシズム 医歯薬出版

 

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